[M&Aニュース](2021年8月23日〜2021年9月3日)
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[M&Aニュース](2021年8月23日〜2021年9月3日)
◇アクリート<4395>、緊急連絡サービス「学校安心メール」など展開のテクノミックスを子会社化、◇全研本社<7371>、英会話スクール事業をNOVAホールディングスに譲渡、◇NEC<6701>、蓄電システムの米国子会社NEC Energy Solutionsを韓国LG Energy Solutionに譲渡、◇ペプチドドリーム<4587>、富士フイルム富山化学の放射性医薬品事業を取得、◇オカムラ<7994>、オフィス設計・内装工事のシンガポールDB&Bを子会社化、◇アウトソーシング<2427>、人材派遣のISC就職支援センターを子会社化、◇ビューティガレージ<3180>、中古理美容機器販売のビューティーリユースを子会社化、◇コーナン商事<7516>、パナソニック傘下で住宅リフォーム工事を手がけるパナソニックプロイエサービスの事業を取得、◇マックスバリュ西日本<8287>、フジ<8278>が2022年3月に経営統合 ほか
アクリート<4395>、緊急連絡サービス「学校安心メール」など展開のテクノミックスを子会社化
アクリートは、緊急連絡サービス「学校安心メール」「自治体安心メール」などを展開するテクノミックス(熊本県益城町。売上高1億1200万円、営業利益3300万円、純資産5700万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。アクリートはSMS(ショートメッセージサービス)配信事業を主力とするが、新たな事業領域を取り込み、収益基盤の拡大につなげる。「学校安心メール」は全国4400以上の学校、幼稚園・保育園に採用されている。取得価額は4億円。取得予定日は2021年9月30日。
全研本社<7371>、英会話スクール事業をNOVAホールディングスに譲渡
全研本社は、英会話スクール事業をNOVAホールディングス(東京都品川区)に譲渡することを決めた。新型コロナウイルス感染拡大による生徒数の減少に伴い、教室5校のうち3校を閉鎖したものの、収益状況が悪化していた。当該事業の直近業績は売上高1億6300万円、営業利益△3100万円。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2021年10月1日。
譲渡先のNOVAホールディングスは「駅前留学NOVA」を全国で296校展開する英会話スクール業界大手。
NEC<6701>、蓄電システムの米国子会社NEC Energy Solutionsを韓国LG Energy Solutionに譲渡
NECは、電力会社・企業向け蓄電システムを提供する米国子会社NEC Energy Solutions,Inc.(マサチューセッツ州。売上高228億円、営業利益△63億円、純資産△25億7000万円)の全株式を、リチウムイオン電池事業を手がける韓国LG Energy Solution,Ltd.(ソウル)に譲渡することを決めた。再生可能エネルギーの普及に伴い、蓄電システム市場が拡大しているものの、競争激化で収益状況が悪化し、すでに新規受注を停止している。譲渡価額は非公表。2021年12月に譲渡予定。
ペプチドドリーム<4587>、富士フイルム富山化学の放射性医薬品事業を取得
ペプチドリームは富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルム富山化学(東京都中央区)が手がける放射性医薬品事業を取得することを決めた。対象事業を分割して設立される新会社の全株式を2022年3月に取得する。放射性医薬品領域におけるPDC(ペプチド-薬物複合体)事業の拡大と開発スピードの加速などを目指す。取得金額は現預金・借入金の残高、運転資本の増減などで調整されるが、現時点の企業価値は305億円。
対象事業を引き継ぐ新会社は富士フイルムHDグループ内の富士フイルムが全額出資し、すでに7月に設立している。
オカムラ<7994>、オフィス設計・内装工事のシンガポールDB&Bを子会社化
オカムラは、オフィスの設計・内装工事を手がけるシンガポールDB&B Holdings Pte.Ltdの株式70%を取得し子会社化することを決めた。重点市場と位置付ける中国・ASEAN(東南アジア諸国連合)での事業強化の一環。現地におけるオフィス家具のニーズを把握し、これにマッチした戦略製品の開発・生産へと展開する。取得価額は非公表。取得予定日は2021年10月初旬。
DB&Bは2003年設立。シンガポールを本拠とし、中国、フィリピンにも事業展開する。
アウトソーシング<2427>、人材派遣のISC就職支援センターを子会社化
アウトソーシングは、人材派遣業のISC就職支援センター(水戸市)の全株式を取得し、1日付で子会社化した。茨城エリアで各種人材サービスへの対応力を強化する。ISC就職支援センターは製造業や物流系への人材派遣を主力とし、圏央道沿線での企業進出増加に伴う需要を取り込でいる。取得価額は非公表。
ビューティガレージ<3180>、中古理美容機器販売のビューティーリユースを子会社化
ビューティガレージは、理美容機器の中古販売を手がけるビューティーリユース(大阪市。売上高5560万円、営業利益272万円、純資産946万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。中古理美容機器流通の活性化を通じて、美容サロン業界のおける循環型経済実現の一助とする。取得価額は非公表。取得予定日は2021年9月2日。
コーナン商事<7516>、パナソニック傘下で住宅リフォーム工事を手がけるパナソニックプロイエサービスの事業を取得
コーナン商事は、パナソニック傘下で住宅リフォーム工事などのパナソニックプロイエサービス(東京都港区)から住宅設備維持修繕事業の一部を取得することを決めた。首都圏におけるリフォーム事業の成長・拡大の一環。パナソニックプロイエサービス(設立は2015年)は8月初めに新規の受注活動を停止し、9月末で営業終了した。取得価額は非公表。取得予定日は2021年10月16日。
マックスバリュ西日本<8287>、フジ<8278>が2022年3月に経営統合
中国・四国を地盤にスーパーマーケット事業を展開するマックスバリュ西日本(MV西日本)とフジは1日、2022年3月1日に経営統合することで基本合意したと発表した。共同持ち株会社を設立し、MV西日本とフジを傘下に置く。そのうえで2024年3月1日に共同持ち株会社、MV西日本、フジの合併による統合新会社の設立を目指す。
MV西日本はイオンの子会社(イオンの持ち株比率は72%強)。イオンとフジは2018年に資本業務提携したのに伴い、イオンがフジに15%出資し、フジはMV西日本に約7.6%出資している。各社の関係を一層深化させるため、統合に踏み切る。
合意によると、2022年3月1日付でフジはスーパー事業を分割して新会社に移管したうえで共同持ち株会社となる。共同持ち株会社のフジはMV西日本、分割した新会社(事業会社のフジ)を傘下に置く。フジを引き継ぐ共同持ち株会社はイオンの連結子会社として上場を維持する。
中京銀行、希望退職に150人応募
中京銀行は31日、希望退職に150人の応募があったと発表した。一般職と45歳以上の総合職を対象(関連会社以外への出向者らは除く)とし、人数を定めず、8月2日~20日に募った。退職日は協議のうえで個別に設定する。割増退職金の支給などにかかる費用8億7800万円を2022年3月期決算に特別損失として計上する予定。
地銀経営を巡ってはマイナス金利の長期化や貸出金利の低下、金融業務のデジタル化の進展などで厳しさが増している。店舗の統廃合や業務の削減による組織・人員体制の見直しなどの構造改革を進めており、希望退職もその一環。
上場企業による希望退職者募集の動きは新型コロナウイルス感染拡大の影響が広がった2020年から今年にかけて120社以上に及んでいるが、銀行では中京銀行が唯一。
エイチ・ツー・オーリテイリング<8242>、傘下のスーパー2社と関西スーパーマーケット<9919>を2022年2月に経営統合
阪神阪急百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)と関西を地盤とする中堅スーパーの関西スーパーマーケットは31日、2022年2月1日に経営統合すると発表した。スーパー事業を運営する中間持ち株会社を置き、H2Oグループのイズミヤ(大阪市)、阪急オアシス(同)のスーパー2社と関西スーパーを配置する。3社合計の売上高は3700億円を超え、スーパーとして関西トップの地位を確立する。
H2Oは2016年10月に関西スーパーと資本業務提携し、約10%を出資。プライベートブランド商品の開発や共同物流、調達コスト改善、共通ITシステムの構築などで相乗効果を最大化するためには資本業務提携をさらに発展させる必要があると判断し、経営統合に踏み切る。新型コロナウイルス感染拡大によるスーパーを取り巻く環境変化への対応も急務となっている。
経営統合にあたっては関西スーパーがイズミヤ、阪急オアシスの両社を株式交換で子会社化する。関西スーパーは同社の全事業を分割して新設する子会社(新関西スーパー)に移管する。イズミヤ、阪急オアシス、新関西スーパーを子会社とする旧関西スーパーは中間持ち株会社に移行する。H2Oは中間持ち株会社の株式58%を持ち、主導権を握る。
株式交換ではイズミヤ1株に関西スーパー株1万1909株、阪急オアシス1株に関西スーパー株5000株を割り当てる。
直近売上高は関西スーパー1289億円、イズミヤ1330億円、阪急オアシス1107億円。営業利益は関西スーパー27億円、イズミヤ30億円、阪急オアシス15億円。
トビラシステムズ<4441>、迷惑広告ブロックアプリの280blockerを子会社化
トビラシステムズは、Web上の迷惑広告コンテンツをブロックする有料アプリを開発・提供する280blockers(京都市。売上高3800万円、営業利益2700万円、純資産1900万円)の全株式を取得し、31日付で子会社化した。迷惑情報フィルター事業の拡充が狙いで、これまでの迷惑電話・SNS対策に加え、迷惑Web広告対策まで全方位でカバーできるようになる。取得価額は3億7700万円。
280blockersが提供する「コンテンツブロッカー280」はWebブラウザ「Safari」上の迷惑広告コンテンツを防ぐもので、現在最も利用されている有料広告ブロックアプリの一つという。
リビングプラットフォーム<7091>、北海道で介護施設運営のブルー・ケアを子会社化
リビングプラットフォームは、有料老人ホームなど5つの介護施設を運営するブルー・ケア(札幌市。売上高13億5000万円、営業利益△2億7200万円、純資産△9億1000万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。北海道におけるドミナント(地域集中出店)戦略の一環。取得価額は非公表。取得予定日は2021年10月1日。
ブルー・ケアは道内にサービス付き高齢者向け住宅(札幌市、2施設)、住宅型有料老人ホーム(江別市、1施設)、介護付き有料老人ホーム(旭川市、2施設)を持つ。
リビングプラットフォームは全国59施設(定員3002人)の介護施設を運営し、このうち道内には現在11施設565室(定員631人)がある。
Casa<7196>、お部屋探しアプリ「yesman」を開発・運営するAlong withを子会社化
Casaは、お部屋探しアプリ「yesman」を開発・運営するAlong with(東京都渋谷区。売上高785万円、営業利益△2610万円、純資産△1680万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。Casaは主力である家賃債務保証事業との相乗効果を期待している。取得価額は非公表。取得予定日は2021年9月1日。
「yesman」は2020年7月に東京23区を中心にサービスを開始し、お部屋探しや契約手続きをアプリ上で完結できる。
村上開明堂<7292>、ミツバ<7280>傘下でドアミラーメーカーの大嶋電機製作所を子会社化
村上開明堂は、ミツバ傘下でドアミラーや自動車用ランプを製造する大嶋電機製作所(群馬県太田市。売上高82億4000万円、営業利益△1500万円、純資産21億8000万円)の株式84.2%を取得し、子会社化することを決めた。村上開明堂は自動車用バックミラーを主力事業とする。大嶋電機を取り込むことで、東日本エリアで生産拠点を確保し、顧客基盤の拡充につなげる。取得価額は非公表。取得予定日は2022年4月1日。
大嶋電機は1943年に創業し、1988年にミツバの傘下に入った。経営再建中のミツバは、大嶋電機が手がけるドアミラーなどの事業が自社のコア(中核)領域に属さないことから、撤退が最善だと判断した。
併せて、村上開明堂は大嶋電機の製造品目に関連してミツバが担う開発、設計、販売機能を事業取得することにしている。
日本エスコン<8892>、関西で不動産賃貸事業を手がけるピカソ、優木産業などを子会社化
日本エスコンは、関西で不動産賃貸事業を展開するピカソ(大阪市。売上高60億7000万円、営業利益18億7000万円、純資産43億9000万円)、優木産業(同。売上高31億円、営業利益7億1300万円、純資産15億9000万円)の2社の全株式を取得し、子会社化することを決めた。ピカソ、優木産業は兄弟会社で、ほかにグループ6社も傘下に収める。賃貸事業の強化が狙い。取得価額は299億円。取得予定日は2021年10月29日。
北日本紡績<3409>、東樺化成からプラスチックペレット製造販売事業を取得
北日本紡績は、プラスチックリサイクル事業を手がける東樺化成(静岡市)からプラスチックペレット製造販売事業を取得することを決めた。今年新規参入したリサイクル事業を加速する狙い。取得対象事業の直近業績は売上高1億6200万円、経常利益300万円。取得価額は1億9100万円。取得予定日は2021年9月10日。
CYBERDYNE<7779>、スマホアプリ「熟睡アラーム」開発のC2を子会社化
CYBERDYNEは、スマホアプリ「熟睡アラーム」を開発・運営するC2(東京都文京区。売上高4億3200万円、営業利益3300万円、純資産6600万円)の全株式を取得し、31日付で子会社化した。ヘルスケア分野の事業拡大の一環。「熟睡アラーム」はダウンロード数320万以上、アクティブユーザー月間30万人以上を抱え、蓄積された睡眠データは7500万件以上に上る。取得価額は非公表。
CYBERDYNEは主力製品の装着型サイボーグHALに加え、疾病の予防・早期発見を目的とした小型バイタルセンサーの開発に取り組んでいる。C2の「熟睡アラーム」のユーザー基盤を活用することで、ヘルスケア分野の事業加速・付加価値向上を見込む。C2は2009年に設立。
ベネフィット・ワン<2412>、福利厚生代行サービスのJTBベネフィットを子会社化
ベネフィット・ワンは、JTB傘下で福利厚生代行サービスを手がけるJTBベネフィット(東京都江東区。売上高99億5000万円、営業利益7億4600万円、純資産29億円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。福利厚生やヘルスケアなど人事部門におけるアウトソーシングサービスの提供基盤の強化につなげる。取得価額は150億円。取得予定は2021年10月。
JTBベネフィットは2000年に創業し、福利厚生サービスを主力に健康支援サービス、組織活性化サービスを展開している。ベネフィット・ワンはパソナグループ傘下で、人事・健康データ管理・活用に関する基盤「ベネワン・プラットフォーム」を開発し、企業のHRDX(人事領域におけるデジタルトランスフォーメーション)支援を推進している。
UTグループ<2146>、人材派遣の富士通エフサス・クリエを子会社化
UTグループは、人材派遣事業を手がける富士通エフサス・クリエ(川崎市。売上高60億円、営業利益6200万円、純資産7億4200万円)の株式51%を取得し子会社化することを決めた。富士通グループとの関係を一層強化するとともに、大手企業向けに人材流動化をはじめとする構造改革支援サービスの強化につなげる。取得価額は1億9000万円。取得予定日は2021年10月1日。
富士通エフサス・クリエは富士通や富士通エフサスなど富士通グループ各社を主要取引先とし、1200人が在籍。銀行や官公庁、外資系企業などへの事務系派遣をはじめ、エンジニア派遣、ITインフラ運用に関するヘルプデスク・サポートデスクなどの請負事業を展開している。
UTグループは2018年に富士通アプリコ(現FUJITSU UT)を傘下に収め、人材派遣事業で協業を推し進めている。
テクノホライゾン<6629>、自動はんだ装置メーカーのアポロ精工を子会社化
テクノホライゾンは、自動はんだ装置メーカーのアポロ精工(静岡県御殿場市。売上高12億7000万円、営業利益1億6900万円、純資産20億7000万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。アポロ精工の海外拠点を活用し、グローバル展開を加速するとともに、はんだ装置を品ぞろえに加えることで顧客企業の海外工場展開への対応や新規顧客開拓への寄与を期待している。取得価額は19億100万円。取得予定日は2021年9月10日。
アポロ精工は1970年に設立し、自動はんだ装置を世界で初めて発明した企業として知られる。アジア、欧州、北米、南米に海外販路を持つ。
レカム<3323>、電器・照明器具卸売のマレーシアSin Lian Wah Lightingを子会社化
レカムは、電器・照明器具卸売業のマレーシアSin Lian Wah Lighting Sdn.Bhd.(SLW、クアラルンプール。売上高16億円、営業利益1億4700万円、純資産6億5900万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。海外事業に関して、現地進出の日系企業向け販売にとどまらず、進出先の地元企業に対する販路開拓に力を入れており、その一環。価額は7億9500万円。取得予定日は2021年10月8日。
SLWはオランドのフィリップス・ブランドの照明機器販売でマレーシア国内約30%のシェアを持つトップ代理店。レカムはASEAN(東南アジア諸国連合)域内など海外8カ国で日系進出企業を中心にLED(発光ダイオード)照明や業務用エアコンなどを販売してきたが、近年は各国の現地企業にマッチした商材の投入に力を入れている。
ポールトゥウィン・ピットクルーHD<3657>、マーベラス<7844>傘下でレコーディングスタジオ運営のデルファイサウンドを子会社化
ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングスは子会社を通じて、レコーディングスタジオ運営や音楽原盤制作のデルファイサウンド(東京都渋谷区。売上高4億2900万円、営業利益870万円、純資産2億600万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。ゲームソフトのローカライズ(翻訳)業務における音声収録の対応能力の大幅向上を見込む。取得価額は2億3062万円。取得予定日は2021年8月31日。
デルファイサウンドは2005年設立で、音楽のレコーディング、トラックダウン、アニメーション、外画、ドラマCDの音響制作といったスタジオ業務に加え、主題歌、BGMなどの作曲から原盤制作、ゲームのサウンド制作、音声収録まで幅広いニーズに対応している。
プレイド<4165>、顧客体験・従業員体験マネジメントサービスのEmotion Techを子会社化
プレイドは、顧客体験や従業員体験に関するマネジメントサービスを手がけるEmotion Tech(東京都千代田区。売上高4億8700万円、営業利益△1億100万円、純資産8500万円)の株式を追加取得して子会社化することを決めた。株式取得と第三者割当増資の引き受けを通じて、現在4.5%の持ち株比率を64%に引き上げる。企業の業績と密接に関連する顧客体験・従業員体験は今後成長が見込まれる有望市場と判断した。
取得価額は16億7600万円で、内訳は株式取得13億9400万円、第三者割当増資の引き受け2億5900万円(ほかにアドバイザリー費用など)。取得予定日は2021年9月28日。
プレイドは2020年5月にEmotion Techに一部出資。サービス連携や事業開発を進め、顧客体験の簡易診断サービス「Simple CX Survey」などを提供してきた。
パルマ<3461>、セルフストレージ施設の設計・施工子会社の令和エンジニアリングを経営陣に譲渡
パルマは、レンタル収納スペースなどのセルフストレージ施設の設計・施工を手がける子会社の令和エンジニアリング(東京都調布市)の全保有株式64%を同社社長の門口和範氏に譲渡することを決めた。2021年2月に令和エンジニアリングを買収したばかりだが、相乗効果の創出や収益機会の拡大などの成果につなげるには当初想定以上の時間を要することから、グループから切り離しを決めた。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2021年8月31日。
令和エンジニアリングの設立は2019年4月。
三光マーケティングフーズ<2762>、民事再生手続き中の水産品販売「海商」の全事業を取得
三光マーケティングフーズは、民事再生手続き中で鮮魚・魚介類、海産物など販売の海商(浜松市。売上高30億8000万円、営業利益△6000万円)が会社分割して設立する新会社の全株式を取得し、子会社化することを決めた。水産事業の早期育成につなげる狙い。三光マーケティングフーズは「金の蔵」で知られる居酒屋チェーンを展開するが、すし業態を育成中。取得価額は非公表。取得予定日は2021年11月1日。
三光マーケティングフーズは2020年9月に沼津我入道漁業協同組合(静岡県沼津市)と業務提携し、同年末に同漁協に加入した。
傘下に収める海商は1979年に設立し、マグロやその他の鮮魚などの小売り、卸売り、加工業を展開してきた。海商のすべての事業を承継し、飲食事業の業態や商品力の強化、新たな販路の開発などにつなげる。
博展<2173>、展示会ブースなどの企画・設計・施工のニチナンを子会社化
博展は、展示会ブースや商業施設などの企画・設計・施工を手がける同業のニチナン(大阪市。売上高1億8700万円、営業利益△4100万円、純資産1億4400万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。関西圏に製作拠点を保有することで、西日本・中部エリアで製作を含めたワンストップサービスを提供する。新型コロナウイルス感染症拡大による需要減からの回復も見据えている。取得価額は7200万円。取得予定日は2021年9月30日。
博展は西日本・中部に事業拠点を持つものの、展示会ブースなどに関する製作拠点は首都圏に限られていた。
ショーエイコーポレーション<9385>、医薬部外品・化粧品受託製造のファインケメティックスを子会社化
ショーエイコーポレーションは、医薬部外品・化粧品の受託製造を手がけるファインケメティックス(東京都中央区。売上高22億1000万円、営業利益7100万円、純資産2億9700万円)の株式50.1%を取得し、26日付で子会社化した。ヘアケア・スキンケア商品や医薬部外品で自社商品を持つのが狙い。ファインケメティックスは60年を超える業歴を持ち、日本で初めてのヘアトリートメント、準中性パーマ剤を開発するなど、ヘアケアを中心にプロマーケット向けを得意とする。取得価額は非公表。
ショーエイコーポレーションはプラスチック包装資材、DM(ダイレクトメール)発送代行、100円ショップ向け日用雑貨、化粧品・医薬部外品のOEM(相手先ブランド生産)などを主力事業とする。ファインケメティックスの研究開発機能や生産能力などを取り込むことで、化粧品・医薬部外品のOEM事業の展開を強化するとともに、自社商品メーカーへの転身を目指す。
資生堂<4911>、化粧品「ベアミネラル」など3ブランドを米投資ファンドのAdventグループに譲渡
資生堂は26日、米国地域本社を通じて展開するファンデーションや口紅などの高価格帯化粧品「bareMinerals(ベアミネラル)」「BUXOM(バクサム)」「Laura Mercier(ローラ メルシエ)」の3ブランドを、米投資ファンドのAdvent International Corporation(マサチューセッツ州)が出資する法人に譲渡すると発表した。スキンケア領域に経営資源を集中する事業構造改革を進めており、その一環。譲渡価額は7億ドル(約770億円)。2021年中の譲渡完了を見込む。
資生堂は2010年に「bareMinerals」と「BUXOM」を、2016年に「Laura Mercier」を買収した。3ブランド合計の直近売上高は448億円。譲渡にあたっては「bareMinerals」の日本での運営会社ベアエッセンシャル(東京都中央区)の全株式も含まれる。譲渡価額約770億円のうち半額は現金で決済し、残りは7年間で売り主の資生堂が一部を融資する形をとる。
医薬品卸売大手のスズケン、希望退職者を募集へ
スズケンは25日、同社と主要子会社3社で希望退職者を募集すると発表した。医薬品卸売事業の抜本的な構造改革の一環として、人員と年齢構成の適正化を進めるのが目的。募集人数は明らかにしていない。募集期間は10月18日~29日(退職日は12月31日付)。所定の退職金に特別一時金を上乗せ支給し、再就職を支援する。
スズケンの連結ベースの従業員数は約1万5000人。スズケン本体のほかに希望退職者を募るのは地域販売会社であるサンキ(広島市)、アスティス(松山市)、翔薬(福岡市)の3子会社。このうち、スズケンでは45歳~59歳の正社員を対象とする。
スズケンの2022年3月期連結業績予想は売上高3.2%減の2兆606億円、営業利益61.8%減の35億円、最終利益17.8%増の93億円。
トーセイ<8923>、中古区分マンション買い取り・リノベ再販事業進出へアイ・カンパニーを子会社化
トーセイは、不動産関連企業のアイ・カンパニー(東京都中央区。売上高8200万円、営業利益6000万円、純資産4億4700万円)の全株式を取得し子会社化することを決めた。中古区分マンションの買い取り・リノベーション(再生)再販事業を取り込み、事業領域の拡大につなげる。少子高齢化や空き家、老朽マンション問題などを背景に既存住宅ストックの再生による有効活用と中古流通市場の活性化が社会的課題になる中、商機と判断した。取得価額は非公表。取得予定日は2021年9月30日。
トーセイはオフィスビル、マンションや商業施設などの再生を手がけるが、建物1棟単位を主体とし、中古区分マンション1室単位の売買は取り扱っていない。
アイ・カンパニーは傘下にプリンセスホールディングス(東京都渋谷区。売上高74億9000万円、営業利益6億2600万円、純資産69億9000万円)など4子会社を持ち、中古区分マンションの買い取り・リノベ再販事業をグループの中核事業としている。
大日光・エンジニアリング<6635>、電子基板製造の中国合弁「恵州市賽斯彩煌電子」を子会社化
大日光・エンジニアリングは、電子基板を開発・生産する中国合弁の恵州市賽斯彩煌電子有限公司(恵州市)が実施する第三者割当増資を引き受け、子会社化することを決めた。現在40%の持ち株比率を77.5%に引き上げる。経営の主導権を握り、営業・生産両面の体制強化を迅速に進める狙い。取得価額は約5073万円。取得予定は2021年9月中。
大日光・エンジは中国華南地区での受注・生産の拡充を目的に2020年8月、EMS(電子機器受託製造サービス)大手の彩煌企業集団(深圳市)の傘下企業と共同出資で恵州市賽斯彩煌電子を設立した。
ナカニシ<7716>、スウェーデン販売代理店TS Dental Salesから現地営業権を取得
ナカニシはスウェーデン子会社を通じて、現地の販売代理店TS Dental Sales AB(ベンネス)の同国内の営業権を取得することを決めた。直販体制に切り替え、これまでの歯科治療用ハンドピースに加え、インプラント治療関連製品や予防歯科関連製品、高圧蒸気滅菌器などの製品群を幅広く販売し、スウェーデン国内でのシェア向上を目指す。取得価額は非公表。取得予定日は2021年11月1日。
アスリード・キャピタル、富士興産へのTOBを撤回
シンガポール投資会社のアスリード・キャピタルは24日、ENEOS系石油販売会社の富士興産(東証1部)に対して実施していたTOB(株式公開買い付け)を撤回した。アスリードが同日、公開買付撤回届出書を関東財務局に提出した。富士興産が反対意見を表明し、敵対的TOBに発展。6月下旬の株主総会で同社が提案した新株予約権の無償割り当てによる買収防衛策が可決承認されており、これが撤回事由に該当するとアスリード側は判断した。
買付価格は1株1250円。買付期間は当初4月28日~6月14日で、アスリードは既保有分(約17%)を含めて全株取得を目指していた。買付期間はその後、延長が繰り返され、8月25日までだった。富士興産は5月末にTOBに反対意見を表明した。
富士興産はアスリードのTOB撤回を受け、同社設置の独立委員会に諮ったうえで、新株予約権の無償割り当てを中止する予定としている。
Mipox<5381>、切削工具メーカーで私的整理手続き中のオリエントから事業を取得
Mipoxは、やすりなど切削工具メーカーで私的整理手続き中のオリエント(広島県呉市)から炭素繊維素材を研磨するオムニ事業と、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)や高強度の特殊合金を切削するカーボナイト事業を会社分割により取得することを決めた。広島県中小企業再生支援協議会に提出した事業再生計画書について、全取引金融機関による合意が得られることが前提。当該事業の取得対価として1億円を割り当てる。取得予定日は2021年9月30日。
グローリー<6457>、オンライン現金決済プラットフォーム開発のドイツ子会社viafintechをオーストリア社に譲渡
グローリーは、オンライン現金決済プラットフォーム開発のドイツ子会社viafintech GmbH(ベルリン)の保有株式51.93%の全てを、電子決済用プリペイドカード・バウチャー(金券)開発のオーストリアpaysafecard.com Wertkarten GmbH(ウィーン)に譲渡することを決めた。これに伴い、譲渡先のpaysafecardとパートナー契約を結んだ。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は未確定。
グローリーは銀行店舗やATM(現金自動預け払い機)に代わり、商店など身近な流通店舗にキャッシュのアクセスポイントを張り巡らせる事業構想「Cash4.0」に取り組んでおり、この一環として2020年1月にviafintechを子会社化した。paysafecardとの協業では、paysafecardが提供する電子財布への現金入金、現金支払いをグローリー製現金処理機で可能にすることを予定している。
情報提供:株式会社ストライク