デューディリジェンスにおける買主側のチェックポイントの例は、以下のとおりです。

①財務面
決算書や税務申告書等を入手して、その内容を精査して不良資産や簿外債務の有無を確認したうえで、実態貸借対照表を作成したり、正常収益力を算定します。

②法律面
各種契約書を入手し、チェンジオブコントロール条項（買収等で支配者が変わる場合、相手方の了承を得てからでないと、その契約が破棄されてしまう条項）の有無や訴訟の有無、トラブルに巻き込まれる可能性の有無を確認します。また、各種許認可の有無や買収による許認可の異動手続の必要性を確認したり、特許権の有無を把握します。

③事業面
事業の現状や将来性、顧客や仕入先との関係、技術・ノウハウの程度、経営者や従業員の質等を確認します。また、買主が上場会社の場合、連結財務諸表上、取得後M&Aに係る取得原価を譲渡対象会社の資産及び負債に配分する作業を行うため、認識すべき資産及び負債（特に無形資産）を評価します。

④労務面
給与規程・退職金規程等を入手し労働条件の変更の必要性を確認します。また、‥‥‥