「買手側の財務デューディリジェンス」において、全般的に気を付けるべきポイントを教えてください。
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「買手側の財務デューディリジェンス」において、全般的に気を付けるべきポイントを教えてください。
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A |
買手側の財務デューディリジェンスにおける全般的事項として、以下のような点に気を付けるとよいと考えます。
①財務デューディリジェンスは監査ではない 財務デューディリジェンスは依頼主と合意した手続を実施します。したがって、監査のように財務諸表の適正性を保証するものではないため、実査・確認・棚卸資産の立会等は行わないのが通常です。
②不明な残高がないかを確認する まず最初に、貸借対照表の各勘定科目の残高と合計残高試算表、残高内訳明細書の合計残高が一致することを確認します。
毎年残高内訳明細書を作成していないと、何年も動きがない残高の内容が分からなかったり、総勘定元帳で増減は仕訳が行われているもののどのような内容の残高が期末にいくらあるのかというストック情報が分からなくなってしまいます。不明な残高については不良資産化してしまっていて資産性がないということも多いため、各勘定科目の残高内訳を把握することが財務デューディリジェンスの第一歩です。
③直接聞くことによって心証を得る、偶発債務の有無を確認する 入札案件の場合のように書面のみの質問回答しかできない場合を除いて、‥‥
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