株主の議決権比率により、株主総会で決議可能な事項は異なりますが、「3分の2超」を保有することにより、会社の重要な意思決定の大部分を単独で決議することが可能となります。そのため、3分の2超の議決権を所有できれば、買主によっては、70％だけの取得で問題ないと考える場合もあります。

しかしながら、外部株主がいることによって迅速な意思決定ができないこと等を危惧し、未上場企業を買収する場合、多くの買い手企業は「100％の株式取得」を望まれます。

分散している株式を100％、売却するにはいくつかの方法があります。

①筆頭株主が各株主から株を買い取った（取りまとめた）上で買い手企業に売却する方法

②各株主からの委任状を筆頭株主が預かり、株主を代表して買い手企業に売却する方法

③各株主が個別に買い手企業に売却する方法

④譲渡企業が各株主から自己株式として株式を買い取り、筆頭株主の株式を議決権100％として上で、買い手企業に売却する方法

実際に一番多く要望されるのは‥‥‥