実態純資産の調査は、財務・税務DDにおける主要な調査項目の一つである。実態純資産とは、買収対象会社の時価評価後の資産・負債の差額であり時価純資産ともいわれる。財務・税務DDを実施する前の貸借対照表上の純資産は簿価純資産であり、資産の含み損益や簿外負債等をすべて正確に反映しているわけではないことが多い。財務・税務DDではそのような資産・負債にかかる調整項目を洗い出し、純資産価値に反映し、実態としての純資産がどの程度となるか分析する。主な調整項目には、棚卸資産の評価差額、不動産や投資等の含み損益、引当金の計上不足等がある。
解説:株式会社Stand by C
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