インカムアプローチは、株式の価値は究極的には株主の利益配当請求権及び残余財産分配請求権に集積されるという前提に立ち、評価対象会社から得られる将来のキャッシュフロー、すなわち理論的な配当可能キャッシュフローの現在価値に基づいて株主資本価値を算定する方法です。この評価方法においては、評価対象会社の将来の収支予測がその評価の基礎となります。
インカムアプローチの代表的な方法がDCF法(Discounted Cash Flow Method)です。DCF法による企業価値算出式は次のとおりです。
企業が生み出すフリーキャッシュフローの期待値を加重平均資本コスト(WACC)で割り引いた現在価値
=企業価値
解説:氏家洋輔(公認会計士・中小企業診断士)
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